しばらくお休みをいただいている間に…

大阪市の歯科医院が診療報酬を不正に受給したとして、
詐欺容疑で、
医院を運営する歯科医師ら数人が逮捕されたという
ニュースがありました。(6月27日) 

その歯科医院では複数の患者の歯を治療したように装って
診療報酬を架空請求したようです。

経営が行き詰まっていたらしいですね。
コンビニより多いと言われている歯医者の数です。

真面目に取り組んでいても大変なのに、
腕を磨かず、研究もせず、
お金儲けだけを考える歯科医はインプラントに手を染めるか
やってもない治療をしたことにして
「不正請求」するか、どちらかでしょうね。

不正請求が、あとを絶たないのは
保険歯科医療が悪の根源かもしれません。

不正請求の根っこは歯科の保険診療にあるようです。

もちろん、保険を扱っていても
いい歯医者は、たくさんいらっしゃいます。
しかし、基本的には
保険では患者さんの痛いというところだけしか治療できません。

歯を削って、詰めて、それでおしまいが、保険歯科医療です。
だから、歯周病などは保険では治らないと言われるのです。

歯を健康に保つためには
保険の適用外である「予防」がなにより大切です。

6月22日、ある新聞で「噛み合わせ」を主体にした事業特集(全面広告?)が
ありました。

見出しだけを拾ってみますと…
高齢者のための、入れ歯と健康フォーラムということで
「歯と口のチカラで健康寿命をのばそう!」
「かみ合わせは身体と一体」
「歯を失ったときが、健康な身体になるチャンス」
認知症と入れ歯の関係では「歯は食べるだけでなく健康にも大きな影響」
歯周病については「唾液に殺菌作用 入れ歯でもよくかんで」
などなどが書かれていました。

広告にしろ、歯について関心を促すことは
歯医者選びの皆さんにとっても、いいことです。

AERA  2016年7月4日号にも「歯」につての特集が組まれています。

この「歯医者選び」で、再三取り上げている内容です。
いまさら、ではありますが一部抜粋して紹介します。

●気がついた時は手遅れ
 歯周病は、日本人の中高年の8割以上がかかっているとされる身近な病気だ。
歯ではなく、歯を支える歯肉や歯槽骨が細菌に侵され、炎症が起きて破壊される感染症で、
進行すれば歯が抜けてしまう。日本人が歯を失う原因は歯周病が最も多い。

 日本歯周病学会と共同で初の公式本『日本人はこうして歯を失っていく』(朝日新聞出版)を
6月、出版した日本臨床歯周病学会の二階堂雅彦理事長はこう話す。

「炎症が歯肉にとどまっている初期段階は目立った症状がなく、ジワジワと進行します。
歯肉が腫れてくさい膿が出る、歯がぐらつく、
といったはっきりした症状が現れる頃にはかなり進行していて、歯を失うことも少なくありません」

●糖尿病悪化の原因にも
「たかが歯の不調」と考えがちな歯周病だが、
さまざまな場面で人生を変える可能性があると知るべきだ。
例えば、大手企業の人事担当者はこう明かす。

「採用面接でも歯は結構、見ていますよ。見た目に加え、
健康管理ができる人かどうかの判断材料になりますから。
営業や広報など顧客相手の仕事は、
ひどい口臭がある人や歯が抜けている人では会社のイメージが悪くなるので
外す場合もあります」

 さらに歯周病が恐ろしいのは、歯周病菌や菌が作り出す毒素、炎症性の物質などが血流に乗り、
体のあちこちで悪さをすることだ。
脳梗塞や狭心症といった循環器病などを悪化させることがわかっている。

 東京医科歯科大学歯学部附属病院・歯周病外来の和泉雄一教授はこう指摘する。

「特に糖尿病は歯周病と密接に関連していて、
片方の治療をおろそかにすればもう一方も悪くなる。
同時にしっかり治療することが大事です」

芸能人じゃなくたって、「歯は命」なのだ。(ライター・熊谷わこ)と結んでいます。

さて、2か月間、歯医者選びのブログを休ませていただきましたが、
7月から不定期ですが
「時を見て」歯医者選びにとって必要な情報を提供いたします。
ご高覧くださいますよう、おねがいします。

では、また。ごきげんよう。