患者が書く「歯医者選び」
金儲けが上手な歯医者の話。
たとえば
「このまま、ほっておくと他の歯も痛みますよ。
一度パノラマレントゲンを撮りましょう・・・」
と言う歯医者には気をつけましょう。
パノラマレントゲンというのは全体を一枚で撮るレントゲンです。
保険で点数を稼ぐためのレントゲンといわれているもので
歯医者にとっては「おいしい」レントゲンです。
しかし、パノラマレントゲンでは
初期の虫歯は見つけることは出来ません。
見つかったときは神経を抜くほどの「むし歯」になっています。
それでも。その歯医者は「予防歯科」と称して
パノラマレントゲンを勧めます。
このような歯医者は、あえて悪いところを見つけ治療を促します。
儲け重視の歯科医療を行っている歯医者の典型です。
何回も来院させることで歯医者は儲かります。
金儲けを考えれば
全体的な治療計画を立てないので、
その都度「新しく」治療するところを見つけて
来院を継続させたほうが儲かります。
必要のない歯科CTを撮りたがるのも同じ理由です。
歯科医師の行うべき治療を
アシスタントや衛生士にさせている歯医者もいます。
型を取る、仮歯を作る、詰めモノ、被せモノを調整するなどなど、
これらの行為は、誰がするのか、
患者の皆さんは、おわかりになりますか?
患者の皆さんには、わからないことが多すぎます。
だから、悪くない歯を治療されたり、
抜く必要のない神経を勝手に抜かれたりするのです。
このような歯医者に当たれば最悪です。
歯医者選びを間違った、というだけではすみません。
それでも、あなたは平気ですか?
「1時間に7人診る方法」と言って、その方法を映像化した
DVDが5万円で発売されているのをご存知でしょうか?。
神経をとる治療(抜髓根管治療)を5分でやる方法を、
若い歯医者に教えて「患者の数を稼げ」と、そのダイレクトメールは言います。
そうすれば「月に1000万稼げる」と教えています。
このような歯医者を選んだら、最悪です。
あなたが、かかっている歯医者が、そのような金儲け主義の
歯医者でないことを祈ります。
患者のことを第一に考える歯医者は、
神経をとる前の治療にさえ1時間以上かけます。
本当に神経をとらなければならないか、
神経をとったあと、他の歯にどう影響するか、
全身におよぼす影響の程度は…などなど、検討に検討を重ねます。
それでも神経をとらなければならない場合、やはり1時間以上かけて治療します。
お金儲けの上手な歯医者は、患者を診る時間が短く、早いのが特徴です。
腕がいいから短く済むのではありません。手際がいいから早いのではありません。
患者のことを二の次にして、
お金儲けを優先するから、早く、短い時間で治療を済ませるのです。
保険診療の歯医者は「患者の数」を、いかに増やすかを、つねに考えます。
患者の数=「お金」だからです。
治したところが、悪くなれば、また治療すればよい、
という、その場しのぎの治療ですから、時間を短縮して早く済ませるのです
患者のことを考える良心的な歯医者は、
痛んだら、また治せばよいという、そんな考えは、まったくありません。
あくまで患者のことを考えて治療しているからです。
たっぷり時間をかけて治療します。保険診療では出来ない治療です。
痛くなったら、また歯医者に行けばよい、と考える人には不向きかもしれません。
しかし、生命にかかわる歯。認知症につながる歯を
そんなに粗末にしていいのでしょうか?
歯医者選びは、あなたの「意識」の問題でもあるわけです。
患者が歯医者を選ぶ基準はたいてい街の評判です。
「はやってる」「いつもいっぱい」「やさしい」「ていねい」などなど。
本当に、そんな評判だけで「歯医者選び」をしていいのでしょうか?
「はやっている」「いつもいっぱい」は、
待つ時間が長く、治療時間が短いせいではありませんか?
痛い歯を治す(止める)だけなら時間はかかりません。
しかし、本当に健康な歯になったわけではないのです。
ただ単に「今だけ」いい状態にしただけなのです。
数十年後のお口の健康を守ることなど、
その歯医者はまったく考えていません。
いい歯医者は、たとえば、痛んだ「むし歯」を抜くのではなく、
できるだけ歯を残して、健康なお口を維持するための
特別な治療計画を立ててくれます。
そして、なぜその治療が必要なのかを詳しくご説明してくれます。
「はやっている」「いつもいっぱい」の歯医者には、
その時間的余裕がありません。
「はやっている」「いつもいっぱい」なのは、
それなりに、いいところがあるのでしょうね。
しかし「今だけ」よければ、という歯医者が多いのが実情です。
実際、その患者の、お口の中がどのように変化していくのか、
どうすれば、わるくなる歯を防ぎ、
いつまでも良い状態を維持することができるのかという
考える余裕も、データもありません。
そんな歯医者に、あなたの大切な歯の治療をまかせていいのですか。
たとえば、1本の歯を抜くか、どうか、という場合、
本当にその歯を守ることができないのか、
そのような状態になった原因は何か、
抜歯した場合にこれから先どのような変化が起こるのか、
ほかの歯や顎にどういう影響を与えるのか、
逆に抜歯することによって健康を維持することにつながるのか、
というように多方面からの判断が必要なのです。
その歯はあくまでも口の一部であり、かつ体の一部なので、
その歯1本だけを見て判断をするのではなく、
判断の際に考えるべきことは非常にたくさんあるのです。
普通の、一般的な歯医者は、このような多面的な判断ではなく、
「その歯一本のこと」として単純に判断して気軽に歯を抜いてしまいます。
本当に「今だけ」痛みが止まればいいのでしょうか?
抜く必要がない歯を抜いても、いいのでしょうか?
歯医者選びを間違うと全身の健康を守ることが出来ません。
それでも、いいのでしょうか?
「あなたの“かかりつけ歯科医”は
歯科医師会の会員ですか?」
というキャッチフレーズの新聞全面広告が掲載されました。
もちろん広告主は「日本歯科医師会」
サブタイトルには「歯科医師会は歯・口の健康を守る団体です!」とあります。
この広告は、歯医者選びは「歯科医師会の会員に限る」と言わんばかり。
本当に そうでしょうかね。
歯科医師会に盾つくつもりはありませんが、歯科医も色いろです。
お金儲けと手抜き治療が当たり前になっている
いわゆるブラック歯科医がいないとは限りません。
日本医師会の会員ということだけで歯科医を選んではいけません。
歯科医を選ぶなら
歯1本の治療、歯1本の抜歯に関しても、それが全体の中で及ぼす影響、
長期的な変化まで考えて治療を進める、そんな歯科医を選ぶべきです。
しかし、そんな「歯科医」をどのように探せばいいのか?
良心的な腕のいい歯医者を見つけるのは、実にむつかしい課題です。
マスメディアで「良い歯医者の見分け方」が紹介されていますが、
当てにしてはいけません。たいていいい加減です。
だからこそ「ブログ」を発信する気になったのです。
歯医者選びの「答え」を導き出したい、その一心です。
なお、ブログの筆者は歯医者ではありません。
たくさんの歯医者にかかったあげく、たどりついた優秀な歯科医のおかげで
日本医師会が提唱する「8020(80歳で20本の健康な歯)」を
はるかに超える「健康な歯」を維持するグループの一員です。
間違いだらけの歯医者選びに一石を投じようと
「歯科医選び」のブログを立ち上げた次第です。
もちろん、優秀な歯科医にも取材、協力していただいてのブログです。
大切な歯を失わないための歯医者選びのブログにご期待ください。
毎週「土曜日」発行の予定です。お楽しみに。