経営コンサルティングの船井総研が
「歯科医院の経営」に乗り出してきました。

「儲けるための経営」を指導します。

普通の、少しでも良心的な歯科医であれば
卒倒するような「アイデア」の提案です。

儲けるには、どうすればよいか?

経営コンサルティングの会社ですから、
当然でしょうけれど…。

たとえば、提案モデル導入で
月間2本だった自費補綴が月間80本出し続けるまでに変貌
と紹介しています。真偽のほどはわかりません。

月間自費(保険外)かぶせ2本だった歯科医院が
たった4ヵ月で498万円を達成したと宣伝しています。

歯科医師という概念は、そっちのけにして
儲かるシステムをつくって
「医師」ではなく
金儲けのうまい「経営者」にしようという取り組みです。

まぎれもなく「ブラック歯医者」を大量につくるシステムを
展開しようという魂胆です。

そこには
「患者が健康な歯で
幸せな生涯を過ごせるよう
最善の奉仕を行う」
という歯科医師の哲学のかけらもありません。

「船井総研」に文句をつけているわけではありません。
船井総研の事業の問題ですからとやかく言う筋合いではありません。

ただ、歯医者選びを間違うと
歯医者ではなく、
金儲けが目的の事業主に「歯の治療」をしてもらうことになるわけです。

気をつけてください。

・治療椅子の横に「白い歯をあなたに」のポスター
・プラスチックの白い歯「49,800円」
・医院の入り口に日替わり広告のような文言が黒板に書かれている

こんな歯科医院には、かからないほうが、いいかもしれませんね。

とくに新しく開業する歯科医は
殆どこの様なお金儲けの手法を習っています。

このようなことで、いいのか?
黙認していいのか?
本当に何とかしないと歯科の世界は地に落ちる、
そう思っている歯科医も多いはずです。

手入れ次第で
「歯は一生持つのだ」と言う王道が消えてしまう
と嘆いている歯科医師の声も聞きます。

しかし、こうした良心的な歯科医師ほど
マーケティングをおろそかにしています。
歯科医の哲学をマーケティングに生かそうとしません。

ホームページを見ると、それがはっきりわかります。
正しいと思うこと、自分の言いたいことを列記しているだけで
患者側が必要とする「マーケティング要素」が含まれていません。

歯医者選びはホームページでチェックすることが
普通になっているのに… 問題ですね。

さて、4月18日から、きょう7月18日まで
ごらんのブログを毎週土曜日に発信してきました。

始めてからの「項目」は次の通りです。

・歯医者選びのブログを始めた理由。
・ブラック歯医者は歯を抜きたがる!
・保険で点数を稼ぐ歯医者。
・金儲け主義の歯医者に騙されるな!
・抜く必要のない歯を抜いていませんか!?
・いい歯医者の話。
・歯科医師会は、なぜブラック歯医者を公表しないのか?
・歯が悪くても人間は死なない、とブラック歯医者。
・保険制度が金儲け主義の歯医者を横行させる!!
・フッ素入り歯磨き粉 ガンの原因に。
・保険制度が歯周病を放置している!!
・歯磨き剤のフッ素は有効!
・歯の正しい健康観を患者に。
・一般の歯医者と推薦できる歯医者の違い。
・儲け重視の歯科医療と良心的な歯科医療について。

いま、ごらんいただいているブログは
きょうで丁度3ヵ月、発信回数は16回(臨時を含む)。
主に
・ブラック歯医者に気をつけよう。
・お金儲け主義の歯医者の手口。
・良心的な歯科医師とは…などなど書いてきました。

「歯医者選びの」参考に少しでもなったとしたら
嬉しい限りです。

いまから20年前
各地の、優れた歯科医院をまわり、
いろいろお話を伺った経験があります。

その時にも感じたことですが
良心的な歯科医院ほど「患者のため」という思いが強く
治療に時間をかけていました。

時間給にしたら700円(当時)と
その歯科医師は笑っていました。

経営優先の歯科医院とは大違いです。

患者優先の、そんな、すばらしい歯科医を
たくさん知っていたので、
昨今の金儲け主義の、
経営優先の歯医者が許せなかったのでしょうね。

ブログを始めた理由かもしれません。

ブログでは
ブラック歯医者、良心的な歯科医の見分け方を
発信してきましたが、
これでは患者に対して「なにも言っていないのと同じ」です。

「だったら、よい歯医者を教えてよ」という声が聞こえてきます。

誠にもうしわけありませんが、
しばらく「夏休み」をいただいて、
「良心的な歯科医院の応援」になるような
「患者の目安になるような…」
歯医者選びのブログを考えます。

良心的な歯科医院にも
患者さんにもメリットがある、
そんなブログで再スタートする予定です。

ご期待ください。