予防歯科
かかりつけの歯科医は
つねに予防歯科の大切さを説いています。
予防歯科とは、
虫歯や歯周病に罹ってからの治療でなく、
かかる前の「予防」を大事にする考え方です。
歯科医院で定期的検査を受け、
歯科医、衛生士の「プロケア」を受け、
さらに歯科の専門家指導に基づいて
自分自身で行う「セルフケア」を行い
歯を守って行くのが予防歯科。
欧米では70%以上の人たちが「予防歯科」を実践しているそうです。
手元に2014年にアメリカ、スウェーデン、日本で
口腔ケアの意識調査した結果があります。
それによると「予防歯科」の取り組みにアメリカ、スウェーデンと
日本では大きな差があります。
アメリカやスウェーデンでは予防歯科という考えが根づいており、
家庭で行う口腔ケアが実に積極的です。
自分自身の口腔ケアに自信がありますか?という問いに
アメリカ、スウェーデンは「自信あり」と答えた人が70%。
日本は60%以上の人が「自信なし」と答えています。
デンタルフロスと歯ブラシを併用して使う人が
アメリカ、スウェーデンは70%。
日本では90%の人がブラシだけと答えています。
口腔ケアアイテム(ブラシ、フロス等)に使うお金(年間)は
アメリカが8354円。スウェーデンが8415円。
日本は4965円です。
口腔ケアの「こだわり」や 「お金をかける意識」は
欧米より日本は低いようですね。
予防歯科への「理解」
つまり予防歯科とは何かを知っている人は
アメリカ、スウェーデンの60%以上に対し
日本は20.9%。
予防歯科を実践している人
アメリカ、スウェーデンの70%に対し
日本は26.2%です。
しかし「予防歯科」の必要性を感じている日本人が70%いるという
データを見て、ひと安心しました。
歯医者選びをされている皆さんは
きっと予防歯科の必要性を感じておられる方々だと思います。
歯科医の定期健診の受診回数(一年間)は
アメリカ 2回 スエーデン 1回。
日本は1回も受けていない人が60%以上というのは驚きです。
これらの調査を見ると
日本人の歯についての考え方のなかに
「予防歯科」の考えがあまり浸透していないことがわかります。
歯科医と患者さんとの
人間的な繋がりが希薄になっているのがみてとれます。
いろいろ報じられるようなトラブルが多くなっている原因でしょうね。
歯医者に対する不信感が生まれる根っこかもしれません。
筆者は月に1回、歯のチェックをしてもらっていますが、
通常は「年2回」のメンテナンスを
くらぶのメンバーは受けておられます。
メンテナンスの内容は、
・お口の中の衛生状態のチェック
・歯周病の検診
・歯のクリーニング
・レントゲンによる検査
・歯の検診
・噛み合わせの確認と調整
・義歯の方は義歯の調整
・口腔粘膜の検査
・フッ素導入などです。
このような検診を年に2回受けて
さらに「予防歯科」の教えを守っているから
くらぶのメンバーの歯は「健康」なのです。
自分の歯は自分で守る
そんな意識が、大切なのでしょうね。
では、また… ごきげんよう。
どうぞ、いい歯医者を見つけて
歯で健康長寿をめざしてください。
金儲けが上手な歯医者の話。
たとえば
「このまま、ほっておくと他の歯も痛みますよ。
一度パノラマレントゲンを撮りましょう・・・」
と言う歯医者には気をつけましょう。
パノラマレントゲンというのは全体を一枚で撮るレントゲンです。
保険で点数を稼ぐためのレントゲンといわれているもので
歯医者にとっては「おいしい」レントゲンです。
しかし、パノラマレントゲンでは
初期の虫歯は見つけることは出来ません。
見つかったときは神経を抜くほどの「むし歯」になっています。
それでも。その歯医者は「予防歯科」と称して
パノラマレントゲンを勧めます。
このような歯医者は、あえて悪いところを見つけ治療を促します。
儲け重視の歯科医療を行っている歯医者の典型です。
何回も来院させることで歯医者は儲かります。
金儲けを考えれば
全体的な治療計画を立てないので、
その都度「新しく」治療するところを見つけて
来院を継続させたほうが儲かります。
必要のない歯科CTを撮りたがるのも同じ理由です。
歯科医師の行うべき治療を
アシスタントや衛生士にさせている歯医者もいます。
型を取る、仮歯を作る、詰めモノ、被せモノを調整するなどなど、
これらの行為は、誰がするのか、
患者の皆さんは、おわかりになりますか?
患者の皆さんには、わからないことが多すぎます。
だから、悪くない歯を治療されたり、
抜く必要のない神経を勝手に抜かれたりするのです。
このような歯医者に当たれば最悪です。
歯医者選びを間違った、というだけではすみません。
それでも、あなたは平気ですか?