患者が歯医者を選ぶ基準はたいてい街の評判です。
「はやってる」「いつもいっぱい」「やさしい」「ていねい」などなど。
本当に、そんな評判だけで「歯医者選び」をしていいのでしょうか?


「はやっている」「いつもいっぱい」は、
待つ時間が長く、治療時間が短いせいではありませんか?


痛い歯を治す(止める)だけなら時間はかかりません。
しかし、本当に健康な歯になったわけではないのです。
ただ単に「今だけ」いい状態にしただけなのです。


数十年後のお口の健康を守ることなど、
その歯医者はまったく考えていません。


いい歯医者は、たとえば、痛んだ「むし歯」を抜くのではなく、
できるだけ歯を残して、健康なお口を維持するための
特別な治療計画を立ててくれます。
そして、なぜその治療が必要なのかを詳しくご説明してくれます。


「はやっている」「いつもいっぱい」の歯医者には、
その時間的余裕がありません。
「はやっている」「いつもいっぱい」なのは、
それなりに、いいところがあるのでしょうね。
しかし「今だけ」よければ、という歯医者が多いのが実情です。


実際、その患者の、お口の中がどのように変化していくのか、
どうすれば、わるくなる歯を防ぎ、
いつまでも良い状態を維持することができるのかという
考える余裕も、データもありません。


そんな歯医者に、あなたの大切な歯の治療をまかせていいのですか。


たとえば、1本の歯を抜くか、どうか、という場合、
本当にその歯を守ることができないのか、
そのような状態になった原因は何か、
抜歯した場合にこれから先どのような変化が起こるのか、
ほかの歯や顎にどういう影響を与えるのか、
逆に抜歯することによって健康を維持することにつながるのか、
というように多方面からの判断が必要なのです。


その歯はあくまでも口の一部であり、かつ体の一部なので、
その歯1本だけを見て判断をするのではなく、
判断の際に考えるべきことは非常にたくさんあるのです。


普通の、一般的な歯医者は、このような多面的な判断ではなく、
「その歯一本のこと」として単純に判断して気軽に歯を抜いてしまいます。


本当に「今だけ」痛みが止まればいいのでしょうか?
抜く必要がない歯を抜いても、いいのでしょうか?


歯医者選びを間違うと全身の健康を守ることが出来ません。
それでも、いいのでしょうか?