歯医者選び.jp

歯医者選び.jpが 歯医者選びの参考になれば幸いです。

船井総研

ブラック歯医者をつくる経営コンサルタント!

東証1部上場の船井総研から
歯科医に送られて来たダイレクトメールには…

・チェア5台以内:自費率20%の医院様へのご案内

 月間自費補綴2本だった歯科医院が、
たった4ヵ月で498万円

毎月20本以上出せる歯科医院の作り方

そして歯科医院の患者さん向けのポスターには…

 「白い歯 あなたへ。ジニコニアクラウン 
  平均価額118.000円のところ
  地域最安値49.800円!

これを成功させる方法は
 まず、白い歯が流行していることを訴え、
 前の歯をホワイティングして白くするだけでなく、
 奥に金属の歯があれば、
 それを外し、
白いクラウンにやり替えるように勧める。

・入社3ヵ月の歯科助手でも
5分で伝わるチェアサイドカウンセリング法を教える。

・自院に合った一番商品の選定の仕方

自費補綴40本のためのマーケティング手法。

毎月 目標を定めスタッフの意識を高める

まず、低額のホワイトニングで患者さんを集める手法を考え、
のち金属クラウンを白いクラウンにやり替えることを
カウンセリングする

というようなDMが届いているようです。

善良な歯科医に
お金儲けには「この手」があると
ブラック歯医者になる手順を指南しているのが
船井総研です。

この企業
業績がよくて「増収増益」とか。

自社の業績を上げるためなら、
他の業界を土足で踏み込みます。

つまりは、その業界での決まりを
法律に触れなければ、
問題なしというかんがえです。

やってはいけない
という自尊心に対し
「しかし、お金儲けをしないと、
倫理もなにもないでしょう」と迫って来るそうです。

ブラック歯医者になる、ならないは
「歯医者の問題」だと、
指導する若いコンサルは、せせら笑います。

しかし、
歯科医療は商売ではありません。
モノを売っているのではありません。

患者さんの病気を治し、健康にする職業です。
    
したがって、クラウン(被せ)は商品ではありません。
医療行為です。

クラウン一つにしても
組織に害を与えない材質で「歯を修復」し、
機能回復に役立つよう細心の注意を払います。

それは、被せた歯が身体の一部になるからです。

自分がイヤでも外す事が出来ない…
 これが医療なのです。

ところがコンサルは
「最近、白い靴が流行しています、
いまなら、この最高級の白い革の靴が
49.800円でOKです」という手法で
販売を促す、指南をしています。

クラウンはセールスするモノではありません。  

クラウン(被せ)は組織を害しない精密さで、
その人のためだけに施す医療です。

ジニコニアクラウンというものが
船井総研によって、すすめられていますが、
それが、どのような材質か
専門的に知っているのか、甚だ疑問です。
      
ジニコニアは
最近出来た材料ですが、
人工ダイヤモンドなど使われている酸化ジニコニュウムです。

まだまだ、いろいろな問題があり
歯科医療界でも慎重さが要求されている材料です。

歯のエナメル質より硬く、
いまの歯科で使用されている切削器で削る事は
不可能と言われるものです。

それを現場を知らないコンサルは
モノ知り顔でジニコニアをすすめます。
もし、土台になる歯が悪くなり
病気が起こったとき、
このクラウンを外す事は出来ません。

また、それを削り、治療することも不可能です。
それなのに、知ったかぶりで指南します。

一本のクラウンでも
これが口に入り、
噛み合わせが悪いと、噛み合う歯が傷つくだけでなく、
顎の関節を破壊することになります。

この治療には、緻密な咬合調整が必要になりますが、
しかし、ジニコニアは咬合を調整することも不可能です。

適合出来ないとして
装着後外すことも困難です。

これは「医原性疾患」と言い
歯科医としての一番重い罪悪です。

いろいろなことが
それらしく「船井総研」の歯科医向けの
パンフレットに書かれていますが、
まだ充分な歯学的にEvidenceがない材質のクラウンを
患者さんを騙して、言いくるめ、売り上げを多く上げる方法を
指南しているのを
黙って見過ごすわけにはいかないと
かかりつけの歯科医は激怒しています。

絶対許してはいけない行為だからです。

利益を追う利己主義なビジネス的なコンセプトで、
歯科医のプロフェッションの世界に泥足で入り、
社会的訓練をされていない多くの
善良な歯科医を
この船井総研という会社は
コンサルタントのマーケットとして狙いを定めているのです。

週間ダイヤモンド誌の表紙には
大きく「もう歯科医には騙されないぞ」と書かれていました。

金儲けのためのビジネスコンサルタントに影響されて
歯科医療界のイメージが、
劣化しつつあると嘆く歯科医もいます。

かかりつけの歯科医師
川村泰雄先生もそのおひとり。

歯科医療の向上ののために
50年以上尽くして来られ、
たくさんの歯科医師を育てて来られた先生の
無念さ、歯がゆさが、よくわかります。

それだけに船井総研の
歯医者に
お金儲けの方法を指南する
「セミナー」を許すことが出来ないのでしょう。

歯科医療に携わるプロフェッションとしての哲学が
汚される思いなのでしょうね。

かかりつけの歯科医院の
「歯科臨床哲学」の最初の項には次ように一文があります。

「患者が健康な歯で幸せな生涯を過ごせるよう、
最善の奉仕を行う。」

船井総研が歯医者に対して行うお金儲けのセミナーとは
次元の違う一文です。

歯医者選びをされる皆さん。

船井総研のセミナーを受けている、
歯医者を選んではいけません。

船井総研のセミナーは
歯の健康を守るためのセミナーではなく
歯科医院の経営、お金儲けを教えるセミナーなのです。

船井総研の事業展開の一つで
歯科を訪ねる患者の味方ではありません。

自分の歯の健康を守るためには
いい歯医者選びをしてください。

ではまた。ごきげんよう。

歯科医の王道を行く先生からのメール。

「歯医者選び」のブログを見てくださった
ある尊敬する歯科医の先生からメールをいただきました。

そこには、ブラック歯科医の存在に、
うんざりなさったのでは…と気遣ってくださる言葉がありました。

そして、その歯科医の先生は
「私が歯科医であるだけにホトホト嫌になっています」と
ブラック歯医者が蔓延る現状を嘆く言葉が書かれていました。

頂戴したメールには
歯科医としての「精神」がほとばしっていました。

ご本人には無断(いただいたメール)ですが
歯医者選びをされてる方々に、
歯科医の王道を行く「歯医者の考え」を知っていただきたく
その一端をご紹介します。(以下)

歯科医の先生、曰く…

自己責任のない歯医者が多すぎます。
「赤信号みんなで渡れば怖くんない」式の考えに嫌気が差します。

保険制度は性善説の上にあります。

私たちには、患者さんの命に関わる
「口腔」の健康に関わるプロフェッションと言う職業であり
普通のビジネスと違い、利益だけを追求する職業ではありません。

私たちは、その様に教えられ、それをまた誇りにしてきました。

当然、治療も最善の努力をすることが要求されます。
次善はあり得ないのです。

歯は「モノ」ではないのです。
身体の健康に関わる「歯」ですから、当然だと思います。

アメリカではその思想が高く、
私はアメリカでパンキー先生に徹底的に教えられ、
そして、今までに日本の先生方に
パンキー研究所とも提携して口腔医学を論じてきました。

歯医者に金儲けの指導する船井総研の
「金属の被せ」を外し
「白い被せ」を49,800円で売りなさい、とか
月に1本、次の月に2本と売れば、儲かります。

あるいは
新人のアシスタントを2カ月、教育すれば、
5分語るだけで売れる方法を伝授します…などの
宣伝文句には、驚きを通り越して
「歯科医を侮辱している」と、怒りさえ覚えます。

私たちは1本の歯を被せるにも
口全体の検査をし、
噛み合わせ、関節、顎を動かす筋肉に
異常がないかを診断します。

少しの噛み合わせの異常が
大きな問題に関わることを防がねばならないからです。

これらの研究会を2年もかけて
勉強に来られる先生方がおられます。

また1本の歯の歯周病を救うために、
患者さんに真剣に向き合いケアーする衛生士がいます。

それなのに、それなのに…
船井総研は歯科医を侮辱しています。

この間も東京の研究会で、船井総研の広告文を皆で見て
「私たちのことを、1本の歯にこだわり、いったい、なにをしているのだろう」と
不思議がられているんだろうな、と苦笑しました。

船井総研に教えられ、498万円を稼いでいる歯科医たちは
私たちの「1本の歯にこだわる」ことを
「バカもおるなぁ」と言って、笑っているに違いないと…。

しかし、私たちには
私たちが積み重ねてきた歯科医としての誇りがあります。

お金儲けで歯科医をやっているわけではない。

「健康にかかわる歯を一生守ろうとする信念」で
歯科医をやっている!

実績がある。
信頼してくださる多勢の素晴らしい患者さんもいる。

そんな患者さんに囲まれている喜びがある。

研究会に集まっていた歯科医の誇らしげな顔がそこにありました。
皆、いい顔をしていました。

今さらながら
私たちは、自信と彼等に対する「優越感」を再確認したわけです。

来る9月13日 東京のお台場で
「歯科医の王道とは何か」を問いかける講演会を
開く事になっています。

いまメンバーの先生方はその準備に奔走しています。

以上、わかりやすいように手を入れながら
すばらしい歯科医が存在することを
ブログにしました。

9月から、しっかり取材して
「歯医者選び」のブログを再開します。

暑さ厳しい折柄、どうぞ、お体を大切に
ご自愛くださいますように。

熱中症には、くれぐれも お気をつけてください。

■ブログをご覧の
若い将来のある「歯科医」の皆さん。

「歯医者選び」の筆者が
頼まれたわけでもないのに次のような講演会を
おすすめするのは
プロフェッショナルな歯科医になっていただきたいからです。

「歯科医の王道とは何か」を問いかける講演会だと
理解しています。

来る9月13日(日)10:00〜16:00
東京の有明 東京ファッションタウン会議室(9F)で
開催されます。

ぜひ、参加してください。
目からウロコが落ちるに違いありません。

手元には一つの項目として…
「デンタルドッグから始まる完全予防型歯科医療」
と記されています。そこには…

厳しい時代だからこそ
歯科医師は歯科医療の本質が何であるかを再考すべきです。
増患・増収を目的としたセミナーをいくら受けても
決して歯科医師としての仕事は充実しません。(中略)
一本の歯やインプラントに注目する時代は既に終わりました。
現在では
一口腔単位から一人間単位の歯科医療へと世界は変遷しているのです。
ホリスティック(全人的)な考え方は、
患者とどう向き合い、
いかに患者のデンタル IQを上げるか?
そして予防・治療へと
どのようにモチベーションして行くのか?
このことは
まずは患者をよく知ることから始めなければ成功しません。
歯科医療の成功の鍵こそ、「デンタルドック」なのです。

■若い歯科医におすすめする講演会です。
お問い合わせは…
☎06−6643−0189
 
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